
こんにちは、FXトレーダーはるです。
今回は、狭いレンジからブレイクアウトが発生し上昇・下落したが、それが失敗に終わった時に現れる「幅が広いレンジ」でのトレード方法として
「幅広レンジトレード手法」
についてEURUSDを例に解説します。
日足にいるサポート・レジスタンスの確認
まずは、いつものように日足を使って、サポート・レジスタンスの確認を行っていきます。
※クリックするとチャートが拡大します。
これは、「EURUSD売りトレード解説_20150518」で紹介した5月18日のEURUSD日足チャートです。
売りトレード手法の詳細は、上記記事をご覧いただくとして(重要なことを書いていますので必ず読んでください)、
今回注目してほしいのは、
このまま下落するとして、どこまで下落するのか?
どこで、いったん利益確定すべきか?
をこのチャートから判断できるかということです。
一応、1本サポートラインを引いていますが、トレード開始前には日足を使って
・サポート・レジスタンスの確認
・MAの位置と向き
・ボリンジャーバンドの位置と拡大縮小しているのか
などを確認するようにしてます。
まぁ、これは基本なんで必ず実践しましょう。
で、この後どうなったかというと・・・
トレンドラインと日足のサポート・レジスタンスにラインを引きました。
で、売っていたら、どこで利益確定していくかということですが、順番に見ていきましょう。
1.上昇してくる日足MA(1のことろ)
→ 上昇トレンドが継続するのであれば、MAがサポートとなる可能性がある
2.前回サポートとなったポイント(2のところ)
→ トレンドラインともちょうど重なっています。
3.ボリ-2σ~前回のレジスタンスライン(3のところ)
2と3については、
過去のレジスタンスラインがサポートラインに変わる
ことを示す、良い例になっています。
私は、スキャルピング~デイトレードをやっているので、今示したようなポイントでは確実に利益確定をしていきます。
それはなぜかというと、重要なポイントでは必ず戻しが入るからです。
2や3の後で結構な戻しが入っていますよね?
そんな場面では、短期時間軸は上昇トレンドになっているので、そこを細かく獲っていくのもありですが、戻しの強さを見ながら、短期時間軸でトレンド転換してくれるのを待っているんです。(今回の場合は、売りトレンドに転換するところを狙っている)
つまり、
短期のトレンドが上位時間軸のトレンドと同じになる
ところから、売っていこうと考えていたわけです。
これって、理に適ってますよね。
前置きが長くなりましたが、売りトレンドに転換するところからのトレードと幅が広いレンジでのトレード方法について解説してきます。
トレンド転換と幅広レンジトレード手法
今回のトレードは、4時間足の青色の四角で囲った場面で、日足でいうと、ボリ-2σ到達後に少し戻し、15分足でトレンド転換、30分足MA割れから、次のサポートと考えていた1.0843あたりまでの売りトレードとなります。
日足の相場分析でも書いたように、大きな流れは売りトレンド(4時間足MAが下向き)で、どこまで戻すかを見ていました。
そして、下がってくる1時間足ボリ+2σが壁になり(4のところ)、次に15分足MAも割れてきました。
ここで注目してほしいのが、15分足の青色の四角で囲ったところ。
トレンド転換の動きになっています。
売りは直近安値割れからで、30分足MAも同時に割れていくところです。
(下矢印)
トレンド転換のパターンとMA抜けを狙ったトレード手法については、「EURUSD売りトレード解説_20150518」で解説しています。
で、売ったとして、利益確定目標はどこか?
という話ですが、30分足と1時間足をご覧ください。
いったん上昇したが、それが失敗に終わったため「幅が広いレンジ」になっています。
そうなると、利確目標として見えてくるのが、
ボリ-1σとボリ-2σ
です。(5、6のところ)
ちょっと長く持つつもりならキープしても構わないんですが、スキャルピング的なトレードをするなら、5のところで一旦利確するか両建てにして、戻しも獲っていくトレードもできます。
今回の場合は、チャートポイントが明確なんで、両建ての買いポジションも入れやすいかと思います。
結局どこまで下落したかというと、
ボリ-2σ到達後、30分足、1時間足ともにレンジからボリンジャーバンドがエクスパンションしていきました。
当初の利益確定目標は1時間足ボリ-2σ(6のところ)だったんですが、この時点で直近安値を割れていたんですよね。
ということは、まだ下があるかなと思って、再度売っていっています。
まぁ、サポートラインが近いんで、深追いしない程度ですけど。
あと、注意してほしいのが、チャートポイントである5や6では20pips程度の戻しが入ってますので、短期トレードならキッチリ利益確定しておきたいところです。
それから、今回のトレードで利確目標の設定は分かってもらえたかと思いますが、トレンドが続いているときは、できるだけ利益を伸ばしたいと思う方もいると思いますが、そんな時は、15分足でトレイリングストップを使うと利を伸ばすことができます。
多分、これが一番簡単な方法です。(VIPメルマガで紹介しています)
一応、サポートラインまで到達したので、その後の動きですが、4時間足でダイバージェンスが発生しています。(Dのところ)
そうなると、4時間足ボリ+2σあたりまでの戻しは想定されます。
そして、日足で見てみると
3のところから戻しが入れば、まず日足のボリ-1σあたりが壁になるかなと考えることができます。(丸印のところ)
もし、そこが壁になれば、直近安値3を割れるかどうかが重要なポイントとなります。(トレンド転換の動き)
今回ご紹介紹介した、トレンド転換の動きは頭に叩き込んでくださいね。
色々な場面で使えますから。